ワクチン接種に関する緊急要望
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福祉施設職員など優先接種を
札幌市議会民主市民連合(桑原透会長)は5月31日、秋元克広市長に対し、新型コロナウイルス感染症対策のワクチン接種に関する緊急要望を行った。
要望では、①優先接種の対象に日常的に大勢の人と接触する機会が多く、クラスター発生の危険性が高い、介護・障がい者施設等の利用者及び職員、保育士、幼稚園教諭、子ども施設や小中高等学校の教職員を加えること。また、新型コロナ感染症対策に関わる業務に従事している市職員、関係職員を優先接種の対象に加えること②高齢者などのワクチン接種を円滑に進めるため、コンベンションセンター(白石区)に大規模接種会場を開設するが、さらに大規模集団接種会場を追加設置すること③先行接種で得られた副反応事例等の安全性に関わる知見などについて関係機関で十分な情報共有を行うこと④ワクチン接種の予約時に混乱が生じていることから、事業所への訪問などによる接種や年齢段階を区切ることによる分散接種など、新たな対策を講じること――の4点を求めた。
桑原会長は「ワクチン接種は国難ともいうべき現下の状況を克服するゲームチェンジャーとなる大事業。医療現場の逼迫を改善するためにも速やかで着実な接種が必要だ」と要請。秋元市長は「個別接種も集団接種の枠組みも増やしていきたい。予約体制などの整備も進め、市民の不安に応えていく」と述べた。
要望を受けて、市は東区のスポーツ交流施設「つどーむ」を市内4カ所目の集団接種会場とする方針を示した。高齢者向けの集団接種では、市が設ける会場とは別に、道も厚別区のホテルに接種会場を設置し、札幌のほか、近隣3市に住む高齢者を対象に接種を始める。