れいわ時代の自治と民主主義はどこへ !

令和  一分断される社会を超えて一

 昨年は、統一自治体選挙、平成から令和へと年号が変わり、臨時議会では第40代副議長に選任され、その後、第2回定例会。参議院選挙が終わり、第3回、4回定例会。いつの間にか冬を迎え、胆振東部地震から一年を迎えました。日々の仕事に埋没していないか?!—-反省ばかりの新しい任期のスタートでした。

 とりわけ、投票率が50%を割った参院選の結果に表れた民意が何なのか、何となく「現状維持」を選択する市民と結ぶ回路はあるのか—重い課題がのしかかります。

◆未来への責任

 わが街・サッポロの歴史は浅いとはいえ、3年後の2022年に市制施行100年を迎えます。札幌のまちづくりが大きな転換期を迎えていることは、これまでもお話してきました。

 一方、国内外を取り巻く政治や社会の状況は、私たちの目指す「持続可能な社会」を脅かす多くの困難を抱えています。超高齢社会と労働力不足、予想を上回るスピードで進むITなどの技術革新、経済のグローバル化と保護主義の台頭など、例を挙げればきりがありません。

 それぞれが複雑に絡み合う中で、出口も将来も見えない不安が社会を覆っているとも言えます。ワイドショー的に二言三言で解決策を示すことができれば良いのですが、絡んだ糸を丁寧に解きほぐし、一つ一つ丁寧に課題を解決することが、政治の役割と責任ではないでしょうか。

◆わかりやすい政治

 政治や政策課題の解決にはさま調整が必要であり、決定のプロセスの透明性や説明責任も求められ時間を要することが多いのが現実です。しかし近年は、「善悪二元論」的に感情に訴え、単純な解決を求める風潮が増しているような気がします。

 いわゆる「わかりやすい政治」への渇望が混乱を大きくしている事例も多いのではないでしょうか。

 トランプ大統領のツイッターに振り回される国際政治や経済、EU離脱をめぐり混乱するイギリス、移民排斥に揺れる欧米諸国など、国民の間に修復不可能な分断を生み出していることも、その流れの中にあります。

 また「わかりやすい政治」は、議論のプロセスが省略されて数を頼みに結論を急ぐことが優先されたり、過激な表現がもてはやされ、しばしば「炎上」と呼ばれる現象を起こしたりすることに、注意しなければなりません。

◆国際交流の意味

 「国益」「反日」「売国」などのとげとげしい言葉がネットや雑誌にあふれ、社会の分断をあおっています。「韓国」に対して強硬姿勢を示すのみで解決策を探ることさえできない安倍政権と、それに便乗して的外れな論評やバッシングを繰り返す世論。

 そもそも、韓国のニュースをスキャンダル扱いで執拗にワイドショーに取り上げることに、何の意味があるのでしょうか。格差の広がりと「自己責任」の呪縛の中で息苦しさを増す日本の政治と社会への不満の矛先が、韓国に向けられているような気がしてなりません。

 日韓の自治体間の交流事業も次々に中止に追い込まれ、来日観光客が激減するなど、最悪の状態になっています。

 こんな時こそ「自治体間国際交流」の出番です。札幌市は韓国の大田(テジョン)市と姉妹都市提携をしていますが、多くの分野で活躍する市民団体もそれぞれが交流を深めています。国家や政治を越えて交流の分野を広げることが、不毛で稚拙な対立を克服し、多様性を尊重する新たな道二つながると信じます。

◆表現の自由とは

 愛知県で開催されている国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」が、抗議の電話やメールの殺到、果ては脅迫のファックスによって、わずか3日で中止に追い込まれました。

 細かな経緯はおくとして、このことは「表現の自由」をめぐって大きな課題を提示しています。

 一つは、安心・安全を理由に中止したことは、脅迫と意図的な妨害に屈したことにならないか。

 一つは、展示内容に立ち入って「中止を求める」(河村名古屋市長)「補助金の差し止めを示唆する」(菅官房長官)そして文化庁の不交付決定。すなわち公権力の介入が許されるのか、ということです。

 札幌市においても、今年12月には3回目の「国際芸術祭」が開催されます。ヘイトスピーチに寛容な一方、表現の不自由が広がりつつあるニッポンの今—-問い直しが必要です。

◆「国家」がのしかかる

 国(=政府)が描いたデザインに無理やり地方を従わせる—-地方創生のからくりが次第に明らかになってきている。

 子育て、少子化、児童虐待、生活困窮者、自殺対策など多くの法律が定められ、自治体には計画作りが義務づけられますが、肝心の予算がともなわずに責任だけが押し付けられる例があとを絶ちません。

 危機を強調して、国家への忠誠を求めるかのような「一億総活躍社会」。生涯の自己責任を暗示する「人生100年時代」など、新たなスローガンの打ち出しもまた、私たちの生活実感とはあまりにもかけ離れているのではないでしょうか。

 「地方自治」と「分権改革」がいつの間にか目次にさえ乗らなくなり、「市民」よりも「国民」が強調される時代。国家的な危機をあおりつつ、やれ「スーパーシティ」だ、やれ「圏域構想」だと笛を吹く安倍政権。ハメルンの笛吹き男の行く先はどこなのでしょう?

◆消費税の未来は?
朝日新聞のコラムに、こんな文章が掲載されていました。  あ 上がる物価での負担増と
 し 支離滅裂な景気浮揚策に
 た 高まった批判も何のその
 か 還元ポイントばらまくぞ
 ら 乱雑で難しい軽減税率は
 10 十分に理解されてないし
 % パニックも起きかねない
 シ 所得税、法人税も見直し
 ョ 世のなかの富の再配分を
 ゥ うまく実現させるために
 ヒ 広がる「格差」を直視し
 ゼ ぜひ、税制と社会保障の
 イ 一体改革を進めてほしい
将来像がみえないまま負担が増え、不公平感が広がっています。いわゆる「租税抵抗」の強さは政府への信頼と反比例するとか。支え合いの社会か自己責任の社会か一その選択が問われているのかもしれません。

札幌市まちづくり戦略ビジョン・アクションプラン2019を発表

「持続可能な札幌の将来を形づくる」

 2022年度までに行う事業と財政の見通しを示す中期実施計画「札幌市まちづくり戦略ビジョン・アクションプラン2019」を発表した。事業費総額は1兆254億円。児童相談所の強化や子ども医療費無償化の対象拡大など、掲げた公約全120項目を計画化し、計613の事業を盛り込んだ。

 まちづくりに関する事業は、札幌市の最上位計画「まちづくり戦略ビジョン」(計画期間13~22年度)に掲げる「暮らし・コミュニティ」「産業・活力」「低炭素社会・エネルギー転換」「戦略を支える都市空間」の4分野に分けて列挙。また、新たにSDGs(持続可能な開発目標)の視点を導入し、超高齢社会への対応や都心の再開発、貧困問題の解消など、幅広い分野を網羅している。SDGsは15年9月の国連サミットで採択された国際目標。持続可能な世界を実現するための17のゴール(目標)と169のターゲット(取り組み)で構成している。

 人口構造の変化やそれに伴う財政負担の増加など、「これから厳しい時代を迎える。将来を見据えて、持続可能な札幌の将来を形づくっていく。計画案は、次の100年に向けての出発点となる重要なステップを踏み出すものだ」と強調した。

財政の健全性を維持

人口規模に応じ、施設の総量抑制

計画事業費1兆254億円の財源は、国・道からの支出金1,562億円、市債2,825億円を抑制し、将来に過度な負担を残さないよう財政規律を堅持。また、公共施設の更新期を迎え、建設費や建設債の増加が見込まれるものの、33年度の基金残高は300億円程度を維持する見通しで、秋元市長は「必要な財政需要に対応しつつ、市債や基金の残高は適正な水準を保つことができる見通し。財政の健全性は維持できる」との認識を示した。

札幌市は1972年に政令指定都市になって以降、道路や橋、市有建築物などを集中的に整備。この時期に建設した築30年以上の施設が全体の6割を超え、今後一斉に更新時期を迎える。秋元市長はこうした状況を踏まえ、「施設の集約化・複合化などにより、必要な機能は維持しつつも、人口規模に応じた総量抑制を図っていく公共施設マネジメントに取り組んでいかなければならない」と述べた。

築30年を超える施設を更新した場合の事業費は19~23年度の5年間で9,300億円。一方で、施設の複合化や長寿命化を図るなどして抑制した場合、19年度から5年間で5,938億円となる。

また、建設債の残高見通しについて、単純に積み上げると2037年に過去のピークである約9,200億円を大きく上回る、約1兆3,000億円に達する見込みの建設債残高を8,200億円程度に抑制できる見通しを示し、長期的な視点でまちの持続性や将来世代の負担にも配慮した。

東京2020オリンピック競技大会

会場・マラソン・競歩の会場・コース・競技日程について

■会場

1 IOC理事会で承認を得た会場
陸上競技/マラソン・競歩   会場名 札幌大通公園

2 札幌大通公園について
札幌大通公園は、大会時には陸上競技(マラソン・競歩)の競技会場として、仮設施設が整備されます。

大通公園は札幌市の中心部に位置し、長さ約1.5㎞、面積約7.8haにおよび、美しい花壇や芝生・樹木のほか、様々なイベント会場として、一年を通して多くの観光客や市民に親しまれています。

■コース

1 マラソン(男子/女子)
IOC、世界陸上競技連盟(WA)および東京2020組織委員会は、北海道マラソンのコースをベースに、20キロのループを1周目に設定することで合意しました。商業ビルなどが並ぶ最も賑やかな駅前通りから、北海道大学などの象徴的なポイントを通過し、都市の豊かな魅力を世界に発信するコースとなっています。
なお、2週目以降については、市中心部の約10キロを2周する設定で合意し、北大キャンパスや道庁赤れんが庁舎などを通る前半の20キロコースの北側半分を活用するルートとなった。

2 競歩 : 20㎞競歩(男子/女子)、50㎞競歩(男子)
観客が応援しやすいよう十分な歩道幅を確保できる駅前通りを南北に使用することにより、選手に大歓声が届くコースとなっている。

■競技日程

-日 程-     -スタート時間-  -種 目-

2020年8月6日(木)    16:30     20㎞競歩(男子)
2020年8月7日(金)    5:30       50㎞競歩(男子)
2020年8月7日(金)   16:30      20㎞競歩(女子)
2020年8月8日(土)   7:00       マラソン(女子)
2020年8月9日(日)   7:00       マラソン(男子)